ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツァーン」の意味・わかりやすい解説
ツァーン
Zahn, Theodor von
[没]1933.5.15. エルランゲン
19世紀ドイツの代表的聖書学者。キール,エルランゲン,ライプチヒの各大学の教授を経て再びエルランゲン大学で教えた (1892~1909) 。『新約聖書注解』を刊行し (03以後) ,みずからマタイ,ルカ,ヨハネの各福音書などを注釈したが,健全な保守主義の立場から聖書の真正なこと,その内容の歴史性を広い学識をもって主張した。彼が全般にわたって参与した『新約聖典および古代キリスト教時代の文学の歴史研究』 (10巻,1881~1929) は引退後に完成した。
ツァーン
Zahn, Ernst
[没]1952.2.12. チューリヒ
スイスの小説家。旅館の息子に生れ,ウリ州の知事など,数々の名誉職を歴任。アルプスの農民の日常生活を写実的に描いた短編集『山の人々』 Bergvolk (1897) など。 20巻の全集がある。
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