つる座(読み)つるざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「つる座」の意味・わかりやすい解説

つる座
つるざ / 鶴座

秋の宵の南の地平線上すれすれに見える星座。みなみのうお座の1等星フォーマルハウトのさらに南の地平線上に東西に並ぶα(アルファ)星とβ(ベータ)星が明るく目をひく。1603年ドイツの天文学者バイヤーJohann Bayer(1572―1625)が1603年に発表した全天星図『ウラノメトリア』に初登場する12の新設星座のうちの一つであるが、オランダの地図製作者プランシウスPetrus Plancius(1552―1622)がすでに記載していたともいわれる。

[藤井 旭]

『林完次著『星座「秋」』(1987・保育社)』


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関連語 五郎 石田

改訂新版 世界大百科事典 「つる座」の意味・わかりやすい解説

つる(鶴)座 (つるざ)
Grus

略号Gru。晩秋南天低くに見える小星座。17世紀ドイツの天文学者J.バイヤーによって新設された南天12星座の一つである。みなみのうお座のさらに南にあり,2個の2等星α,βが並んで見える。15世紀にスペインの航海家はフラミンゴと呼んでいたが,バイヤーによりつるになった。概略位置は赤経22h20m,赤緯-47°。午後8時の南中は10月下旬である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「つる座」の意味・わかりやすい解説

つる座
つるざ
Grus

鶴座。1603年,ヨハン・バイエルによってつくられた南天の星座。10月下旬の宵に南中する。概略位置は赤経 22時20分,赤緯-47°。α星アルナイルは 1.7等,スペクトル型 B5の矮星。星座の北西隅に四つの暗い銀河が存在する。

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百科事典マイペディア 「つる座」の意味・わかりやすい解説

つる(鶴)座【つるざ】

10月下旬,南の地平線近くに見える星座。

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