ディウ(読み)でぃう(その他表記)Diu

デジタル大辞泉 「ディウ」の意味・読み・例文・類語

ディウ(Diu)

インド西部の都市カーティアワール半島南端の小島に位置し、ダマンとともに連邦直轄地区を成す。16世紀よりポルトガル領となり、東洋貿易の拠点となった。1962年にインドに返還植民地時代の要塞跡やバロック様式の教会などがある。美しい砂浜が広がり、海岸保養地としても知られる。ディーウ。ジウ

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関連語 バロック様式

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディウ」の意味・わかりやすい解説

ディウ
でぃう
Diu

インド西部、ダマン・ディウ中央政府直轄地を構成する一地区。アラビア海に面するカーティアワール半島南端に位置する。ジウともいう。東西10キロメートル、南北3キロメートルの小島と半島の一部よりなり、面積40平方キロメートル、人口4万4110(2001)。1534年にポルトガルの植民地となり、ゴアやダマンとともに東洋貿易の拠点として発展したが、イギリスの勢力拡大とともに衰退した。独立後、インド政府は再度にわたって返還を要求したが、ポルトガルは応じなかったため、1961年にインド軍が進駐し、激しい戦闘のすえ、62年インドに併合された。産業は漁業製塩業のほかにみるべきものはない。島には飛行場があり、カトリック教会や美しい海岸線が観光資源となっている。

[貞方 昇]

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百科事典マイペディア 「ディウ」の意味・わかりやすい解説

ディウ[島]【ディウ】

インド西部,カーティアーワール半島南端部にある島。ゴアダマンと合わせて連邦政府直轄領。製塩,漁業が行われる。主都ディウ。1535年ポルトガルが領有,中継貿易港を中心繁栄。1961年12月インド連邦政府が武力解放。カトリック教会,その遺跡が多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディウ」の意味・わかりやすい解説

ディウ
Diu

インド西部,カティアワール半島南端の沖合いにある島。ダマン・ディウ連邦直轄地を構成。ディウ県の行政庁所在地。面積約 38km2。 1535年ポルトガルがインド貿易の拠点として築城してから 400年以上にわたってポルトガル領であった。中心地はディウ。町は城壁に囲まれ,ポルトガル領時代の教会,学校などが現存。 1961年インド軍が奪還,翌年インドの中央政府直轄地となった。町をはじめ島の各所で製塩,漁業,やし酒の蒸留が行われる。人口2万 643 (1991) 。

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世界大百科事典(旧版)内のディウの言及

【ゴア[州]】より

…コンカンKonkan海岸の南端にある。1961年インド政府の武力解放により,ボンベイ北方のダマン,カーティアーワール半島海岸部のディウDiuの両旧ポルトガル領植民地とともにインド共和国に併合され,あわせて政府直轄地となる。87年ゴアのみで州になり,ダマン・ディウは直轄地として残った。…

※「ディウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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