ディウ(読み)でぃう(英語表記)Diu

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディウ」の意味・わかりやすい解説

ディウ
でぃう
Diu

インド西部、ダマンディウ中央政府直轄地を構成する一地区。アラビア海に面するカーティアワール半島南端に位置する。ジウともいう。東西10キロメートル、南北3キロメートルの小島と半島の一部よりなり、面積40平方キロメートル、人口4万4110(2001)。1534年にポルトガル植民地となり、ゴアやダマンとともに東洋貿易の拠点として発展したが、イギリスの勢力拡大とともに衰退した。独立後、インド政府は再度にわたって返還を要求したが、ポルトガルは応じなかったため、1961年にインド軍が進駐し、激しい戦闘のすえ、62年インドに併合された。産業は漁業製塩業のほかにみるべきものはない。島には飛行場があり、カトリック教会や美しい海岸線が観光資源となっている。

[貞方 昇]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディウ」の意味・わかりやすい解説

ディウ
Diu

インド西部,カティアワール半島南端の沖合いにある島。ダマン・ディウ連邦直轄地を構成。ディウ県の行政庁所在地。面積約 38km2。 1535年ポルトガルがインド貿易の拠点として築城してから 400年以上にわたってポルトガル領であった。中心地はディウ。町は城壁に囲まれ,ポルトガル領時代の教会,学校などが現存。 1961年インド軍が奪還,翌年インドの中央政府直轄地となった。町をはじめ島の各所で製塩,漁業,やし酒の蒸留が行われる。人口2万 643 (1991) 。

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