デキウス・ムス(その他表記)Decius Mus, Publius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デキウス・ムス」の意味・わかりやすい解説

デキウス・ムス
Decius Mus, Publius

古代ローマ伝説英雄。前4世紀の軍人。第1次サムニウム戦争従軍。伝説では前 340年執政官 (コンスル ) のとき,みずからを神に捧げて戦死し,ローマの勝利を導いたとされるが,現在ではおそらくは虚構,もしくは息子と取違えられたものとみられる。

デキウス・ムス
Decius Mus, Publius

古代ローマの伝説的英雄。エピルス王ピュロスとの戦い祖父 (→デキウス・ムス ) や父 (→デキウス・ムス ) と同様に死んだと伝えられるが,この伝説も現在ではおそらく誤りとされている。

デキウス・ムス
Decius Mus, Publius

古代ローマの伝説的英雄。4度執政官 (→コンスル ) に就任 (前 312,前 308,前 297,前 295) 。前 295年センチヌムの戦いで一身犠牲にした。これはおそらく事実とみられているが,この戦いの勇者は彼ではなく,ファビウス・ルリアヌスなる人物であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android