放送波のすきまを使って、文字情報や静止画などのデータを提供する放送サービス。地上波では1996年以降、テレビ東京のテレビ向け「ITビジョン」、テレビ朝日のパソコン向け「ADAMS」などが行われてきた。CSデジタル放送では、データ放送によって番組表や番組情報を画面に映し出すEPG(Electronic Program Guide)と呼ばれる番組ガイドが実用化された。これによってチャンネルごとに番組関連の情報が提供されるほか、独立データ放送事業者が、ニュースや気象、イベント、音楽などの情報から、チケット予約やオンラインショッピングなどのサービスを展開。また、110度CSデジタル放送では、蓄積型データ放送(サーバー型放送)であるep放送もサービスを始め、生活・娯楽情報が専用受信端末のハードディスクに自動的に蓄積され、いつでも見られることを売りにしていたが、04年3月までで自動蓄積サービスなどは終了した。模索が続く中での挫折の1つといえる。