現代外国人名録2016 「デービッドグロス」の解説
デービッド グロス
David Gross
- 職業・肩書
- 物理学者 元カリフォルニア大学サンタバーバラ校カブリ理論物理学研究所所長
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1941年2月19日
- 出生地
- ワシントンD.C.
- 本名
- Gross,David Jonathan
- 専門
- 素粒子
- 学歴
- ヘブライ大学(イスラエル)卒,カリフォルニア大学バークレー校
- 学位
- 博士号(カリフォルニア大学バークレー校)
- 資格
- 米国芸術科学アカデミー会員〔1985年〕, 米国科学アカデミー会員〔1986年〕
- 受賞
- ノーベル物理学賞〔2004年〕,ディラック・メダル〔1988年〕,フランス科学アカデミー最高金賞〔2004年〕
- 経歴
- ユダヤ系。CERN客員教授を経て、1969年プリンストン大学助教授、’71年準教授、’73年より教授、’97年名誉教授。’97年よりカリフォルニア大学サンタバーバラ校カブリ理論物理学研究所所長(〜2012年)・教授。1973年物質を形作る究極の基本粒子“クオーク”同士の間に働く強い力を理論的に解析。近づくほど結合力が弱まる一方、離れるほど強く引き合う“漸近的自由”という性質があることを発見。この成果がクオーク間に働く力を説明する“量子色力学”を生み、物質の成り立ちを説明する素粒子の標準理論の確立につながった。2004年これらの業績により、カリフォルニア工科大学デービッド・ポリツァー教授、マサチューセッツ工科大学のフランク・ウィルチェック教授とともにノーベル物理学賞を受賞。万物を形づくる究極の素は粒子ではなく“ひも”であるという“超ひも理論”の提唱者の一人。1991年相対論の国際学術会議に参加のため来日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報