トウオオバコ(読み)トウオオバコ(その他表記)Plantago japonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トウオオバコ」の意味・わかりやすい解説

トウオオバコ(唐大葉子)
トウオオバコ
Plantago japonica

オオバコ科多年草本州四国九州暖帯海辺に生える。オオバコに似ているが全体としてやや大型で,葉はやや細長く長さ 10~30cmもあって斜上してつく。高さ 40~80cmに達する花茎を伸ばし,上半分多数小花を密生する。和名はオオバコといくぶん趣が異なるので,トウオオバコといわれるが,本種は日本産の種である。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウオオバコ」の意味・わかりやすい解説

トウオオバコ
とうおおばこ / 唐大葉子
[学] Plantago japonica Fr. et Sav.

オオバコ科(APG分類:オオバコ科)の多年草。葉は卵形基部はしだいに狭まって柄に移行する。7~8月、高さ30~80センチメートルの花茎に長い穂状花序をつくり、密に白色花を開く。果実種子は8~12個で濃褐色。海岸草地や礫地(れきち)に生え、北海道から九州、南千島から朝鮮半島に分布する。

[高橋秀男 2021年8月20日]

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百科事典マイペディア 「トウオオバコ」の意味・わかりやすい解説

トウオオバコ

オオバコ

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世界大百科事典(旧版)内のトウオオバコの言及

【オオバコ】より

… オオバコ科は3属265種あり,日本にはオオバコ属Plantago(英名plantain∥rib‐wort)のみ6種を産する。トウオオバコP.japonica Fr.et Sav.はオオバコに似るが,大型で30cm以上の葉をもち,本州から九州の海辺に生える。オオバコとともに栽培される園芸品種がある。…

※「トウオオバコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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