トップレベルドメイン(読み)とっぷれべるどめいん(英語表記)top level domain

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トップレベルドメイン」の意味・わかりやすい解説

トップレベルドメイン
とっぷれべるどめいん
top level domain

インターネット上の住所(アドレス)を表す文字列であるドメインのうち、「.」(ドット)でくぎった際の末尾(一番右)に表示される項目。「TLD」と略される。国名を表す「jp」(日本)、「us」(アメリカ合衆国)、「cn」(中国)などのほか、「org」(非営利団体)、「com」(商業団体)などのgTLD(generic top level domain)とよばれる一般的なものや、特殊な「mil」(アメリカ軍)、「int」(国際機関)といった種類がある。世界のドメインやIPアドレスなどを管理・調整する民間非営利の国際団体ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers、本部アメリカ)では、gTLDを22種に限定していた。これは、TLDの運営はTLDごとに単一の機関(たとえば「jp」日本の運営は株式会社日本レジストリサービスJPRS:Japan Registry Services Co., Ltd.が行っている)に任せることになっており、TLDが乱立すると、その安定運営に支障がでるおそれがあったためである。しかし、2011年6月に企業名や地名、一般名称などを自由に導入できる「ドメインの自由化」を決めた。英語以外の漢字平仮名片仮名などすべての文字の表記が可能になる。2012年1月から4月までにICANNに申請し、審査を受けて、適用は2013年の第1四半期ごろになる見通しである。新しいgTLDの獲得には、安易な登録を防ぐため、審査費などとして18万5000ドルが必要となる。ドメインの自由化で、一般利用者が便利になるほか、民間企業や自治体、団体・組織などの宣伝・認知効果が高まると期待されている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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