20世紀西洋人名事典 「トーマスマン」の解説
トーマス マン
Thomas Mann
1875.6.6 - 1955.8.12
ドイツの小説家。
スイス生まれ。
1894年火災保健会社の見習い社員となり、同年「転落」でデビュー、詩人デーメルに認められる。1895年ミュンヘンで文学、美術誌を聴講。その後、「ジンプリツィシムス」誌編集。1901年「ブデンブローク家の人々」の成功で、文筆活動に専念。’24年教養小説「魔の山」(2巻)を完成。’29年ノーベル文学賞を受賞。’33年ナチスの台頭でアメリカに渡り、’52年スイスに移住。市民社会に生きる芸術家の苦悩をテーマにし、内的調和を求めつつ、終生、生の世界と精神の世界、市民と芸術家の対立を描き続ける。兄はハインリヒ・マン。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報