ドノソコルテス(その他表記)Juan Donoso Cortés

改訂新版 世界大百科事典 「ドノソコルテス」の意味・わかりやすい解説

ドノソ・コルテス
Juan Donoso Cortés
生没年:1809-53

スペイン政治家外交官。19世紀前半,スペインに浸透しはじめた自由主義に対立する伝統的イデオロギー中心人物。1832年に著した王制に関する論文の制度主義的思想で注目を浴びた。パリに亡命したマリア・クリスティナとともにエスパルテロ打倒をはかる。49-50年の講演および《カトリシズム,自由主義,社会主義に関するエッセー》(1851)は今日のスペイン右派に多大な影響を与えている。大使として在任中のパリで死去
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドノソコルテス」の意味・わかりやすい解説

ドノソ・コルテス
Donoso Cortés, Juan, Marqués de Valdegamas

[生]1809.5.6. バダホス近郊
[没]1853.3.3. パリ
スペインの外交官,哲学者侯爵。初め啓蒙主義,自由主義の立場をとっていたが,1848年を契機保守主義転向,カトリック思想を信奉し,第2次世界大戦前の右翼思想に影響を及ぼした。

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