どやどや(読み)ドヤドヤ

デジタル大辞泉 「どやどや」の意味・読み・例文・類語

どや‐どや

[副]大勢が群れになって、騒々しく移動するさま。「会場からどやどや(と)人が出てくる」
[類語]どかどかぞろぞろわんさわんさどっとどすどすどしどしどたどたつかつかずかずかのこのこすたすた

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精選版 日本国語大辞典 「どやどや」の意味・読み・例文・類語

どや‐どや

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 多人数が集まり騒ぐさま、また、多人数が一時に騒がしく出入するさまを表わす語。〔かた言(1650)〕
浄瑠璃・娥歌かるた(1714頃)五「昼中にどやどやと、押し入も成まい」
[2] 〘名〙 大勢集まって騒がしいこと。騒がしさ。
浮世草子・好色染下地(1691)四「先内のどやどやもしづまり」

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世界大百科事典(旧版)内のどやどやの言及

【四天王寺】より

…寺外は繁華街として変貌したが,寺域,伽藍配置はほとんど変動せず,同じ位置に再建され,造営時の配置を知るうえで貴重な存在である。法会,行事は,正月の修正会(どやどや),太子を祖とする大工の祭りである手斧始(ちようなはじめ),4月22日太子忌日に六時堂前の石舞台で舞楽を奏する聖霊会(しようりようえ),6月30日愛染まつり,8月9日千日詣など,大阪市民の年中行事として親しまれている。とくに春秋の彼岸と8月の盂蘭盆(うらぼん)には近畿一円からの参詣者が境内を埋めつくし,経木をもち,亀の井で水を手向けて供養し,諸堂の読経と線香の煙と引導鐘の音が絶えることなく終日にぎわう。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」