ぞろぞろ

精選版 日本国語大辞典 「ぞろぞろ」の意味・読み・例文・類語

ぞろ‐ぞろ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 人がおおぜい続いて、あとについていくさま、多くのものが次々と現われたり移動したりするさまなどを表わす語。
※俳諧・七番日記‐文化一五年(1818)三月「春風にぞろぞろうかれ参哉」
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「明暦三年の大火で焼け出された日輪寺も東光院、天嶽院等と共にゾロゾロ茲(ここ)へ移転し」
衣服などを、だらしなくひきずるように着ているさまを表わす語。また、玄人(くろうと)の女が派手な着物で着飾るさまなどにもいう。〔名語記(1275)〕
※妻(1908‐09)〈田山花袋〉六「絹物(やはらかもの)を着て、ぞろぞろして」
③ 小さな虫などがはいまわるさま、特に蚤(のみ)や虱(しらみ)などが膚をはう不快な感触を表わす語。ぞよぞよ。
浄瑠璃十二段(1698頃)三「今におなかを這ふやうな、アアぞろぞろとこそばい」

ぞろ‐ぞろ

〘名〙 索麺(そうめん)をいう女房詞
御湯殿上日記‐文明一七年(1485)二月七日「あつきそろそろ一物にて御さか月まいり」

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デジタル大辞泉 「ぞろぞろ」の意味・読み・例文・類語

ぞろ‐ぞろ

[副]
多くの人や動物などが引き続いて動くさま。「取り巻きがぞろぞろ(と)ついて歩く」「幼虫ぞろぞろ(と)はい出る」
長いものを引きずるさま。「着物のすそをぞろぞろ(と)引きずる」
[類語]どかどかどやどやわんさわんさどっとどすどすどしどしどたどたつかつかずかずかのこのこすたすた

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デジタル大辞泉プラス 「ぞろぞろ」の解説

ぞろぞろ

古典落語演目ひとつ。八代目林家正蔵が演じた。

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