つかつか(読み)ツカツカ

デジタル大辞泉 「つかつか」の意味・読み・例文・類語

つか‐つか

[副]
人前などに、ためらわずに進み出るさま。「つかつか(と)歩み寄る」
不用意にものを言うさま。
「母が―と親仁殿へ話し」〈浄・油地獄
[類語]どかどかぞろぞろどやどやわんさわんさどっとどすどすどしどしどたどたずかずかのこのこすたすたてくてくしゃなりしゃなりえっちらおっちらとぼとぼよちよちとことこすたこらすたこらさっさひょこひょこのそのそちょこちょこ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「つかつか」の意味・読み・例文・類語

つか‐つか

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① ためらわないで勢いよく動くさま、遠慮なく進み出るさまを表わす語。ずかずか。
御伽草子・さいき(室町末)「このうちへつかつかと入ほどに」
② 遠慮なく物を言うさまを表わす語。ずけずけ。
浄瑠璃女殺油地獄(1721)中「母がつかつかと親仁殿へ話し、跡で知れては」
動作の軽率なさま、かるがるしいさまを表わす語。
評判記色道大鏡(1678)九「墨継故実もわきまへず、つかつかと筆をはしらしむるぞ、うしろめたき業なる」

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