すたすた(読み)スタスタ

デジタル大辞泉 「すたすた」の意味・読み・例文・類語

すた‐すた

[副]
わき目もふらず足早に歩くさま。「振り向きもせずすたすた(と)行ってしまった」
せわしく息をするさま。はあはあ。
「跡を慕うて勘六が息も―」〈浄・歌祭文
[類語](1とことこひょこひょこのそのそちょこちょこてくてくしゃなりしゃなりえっちらおっちらとぼとぼよちよちすたこらすたこらさっさ足早一散一目散雲を霞とどかどかぞろぞろどやどやわんさわんさどっとどすどすどしどしどたどたつかつかずかずかのこのこ身軽い身軽軽軽かるがる軽快かろやか簡捷かんしょうはしこいすばしこい素早い手早い敏速敏活迅速敏捷びんしょう手ばしこい手早速やか速い早足小走り機敏一瀉いっしゃ千里急ピッチ矢の如しはかばかしい目にも留まらぬひらりひょいひょいひょいぴょんぴょんぴょんてきぱきしゃきしゃききびきびずんずんクイックスピーディーハイペースさっとちゃちゃとちゃちゃっとさっさとっととついとつっとつとすいとすっとぱっと

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精選版 日本国語大辞典 「すたすた」の意味・読み・例文・類語

すた‐すた

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 息せききるさま、息を荒くしてせわしなく呼吸をするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「虚喝はすたすたとして、をそるるなりぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
      2. 「息もすたすたかけくる桜木。『ヤア桜木か様子はいかに』」(出典:浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)九)
    2. 足つきかるく、どんどん歩いてゆくような様子を表わす語。
      1. [初出の実例]「乗物かきが山路すたすた〈武仙〉 嫁入はかちはだしにて参るべし〈西鬼〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)七)
      2. 「兄は斯う云ってすたすた行った」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)
    3. 水滴などが連続して軽やかに落ちるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ツユ ミヅナド sutasutato(スタスタト) ヲツル」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙すたすたぼうず(━坊主)」の略。
    1. [初出の実例]「すたすたはかざりを分て小べんし」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九)

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