すたすた(読み)スタスタ

デジタル大辞泉 「すたすた」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「すたすた」の意味・読み・例文・類語

すた‐すた

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 息せききるさま、息を荒くしてせわしなく呼吸をするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「虚喝はすたすたとして、をそるるなりぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
      2. 「息もすたすたかけくる桜木。『ヤア桜木か様子はいかに』」(出典:浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)九)
    2. 足つきかるく、どんどん歩いてゆくような様子を表わす語。
      1. [初出の実例]「乗物かきが山路すたすた〈武仙〉 嫁入はかちはだしにて参るべし〈西鬼〉」(出典:俳諧・天満千句(1676)七)
      2. 「兄は斯う云ってすたすた行った」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)
    3. 水滴などが連続して軽やかに落ちるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ツユ ミヅナド sutasutato(スタスタト) ヲツル」(出典:ロドリゲス日本大文典(1604‐08))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙すたすたぼうず(━坊主)」の略。
    1. [初出の実例]「すたすたはかざりを分て小べんし」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九)

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