ドラッグシュート(読み)どらっぐしゅーと(その他表記)drag chute

デジタル大辞泉 「ドラッグシュート」の意味・読み・例文・類語

ドラッグ‐シュート

《〈和〉drag+chute》着陸時に機体尾部で開くパラシュート。軍用ジェット機などで着陸距離を短縮する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドラッグシュート」の意味・わかりやすい解説

ドラッグシュート
どらっぐしゅーと
drag chute

空気抵抗の少ない高速機、ことにジェット機の着陸の際、滑走距離の短縮のために使う落下傘抵抗傘、制動用落下傘brake parachuteともいう。低速機でもテスト飛行の急降下やきりもみ試験のスピードブレーキとして使用する。普通、胴体尾部に収められ、接地直前または接地の瞬間に放出され開傘してブレーキの役目を果たす。主として、接地に十分に機首の引き起こしができず、また重量の軽減が必要な軍用機に用いられ、まれには着陸進入中から開傘することもある。民間機ではスラストリバーサー(逆噴射装置)の開発が不十分で実用にならなかった時分に、大型機が緊急用として備えていた。現在も小型ジェット機のなかには緊急用に装備しているものがある。

[落合一夫]

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百科事典マイペディア 「ドラッグシュート」の意味・わかりやすい解説

ドラッグシュート

抵抗傘(さん),制動傘とも。主として高速のジェット機の着陸時に用いられるパラシュート状の傘。機体後尾から放出され開傘して,空気抵抗を大きくする。

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