ナラヤンガンジ(英語表記)Narayanganj

デジタル大辞泉 「ナラヤンガンジ」の意味・読み・例文・類語

ナラヤンガンジ(Narayanganj)

バングラデシュ中部の都市。首都ダッカの南東約15キロメートル、メグナ川やプラマトプトラ川の合流点に位置する。古くからダッカの外港および内陸水運中心地ジュート加工業が盛んで、世界有数のジュートの積出港として知られる。ナラヨンゴンジ

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改訂新版 世界大百科事典 「ナラヤンガンジ」の意味・わかりやすい解説

ナラヤンガンジ
Narayanganj

バングラデシュ中東部の商工業都市。人口24万1393(2001)。ダーレスワーリー,ブラフマプトラ,メグナの三つの川の合流点近くに位置し,その河港は世界最大のジュート輸出港であるとともに,北西約15kmの首都ダッカの外港をなす。1947年のインド・パキスタン分離独立以後,パキスタン最大の規模をもつアダムジー工場をはじめ多くのジュート工場が建設され,英領時代のカルカッタ周辺に代わるジュート加工基地へと成長した。ジュート加工のほか,皮革,紡績造船,機械などの諸工業が立地する。卸売業においても同国の中心をなす。近郊には8~12世紀にベンガル地方に栄えたパーラ朝の首都ソーナルガオンがあり,旧市には16世紀のモスクが残る。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナラヤンガンジ」の意味・わかりやすい解説

ナラヤンガンジ
ならやんがんじ
Narayanganj

バングラデシュ中部、首都ダッカの南郊にある港湾工業都市。人口35万7300(2003推計)。ダルエスワリ、ブラマプトラ、メグナの三つの川の合流点近くに位置するため、内陸水運の中心地としての機能をもち、ジュートの集散は同国でもっとも盛んである。付近には紡績、ジュート加工などの工場があり、バングラデシュの四大工業地帯の一つとなっている。市街川沿いに発展して、倉庫、工場などが多く、工場労働者用の宿舎が密集する。

桐生 稔]

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