バングラデシュ中東部の商工業都市。人口24万1393(2001)。ダーレスワーリー,ブラフマプトラ,メグナの三つの川の合流点近くに位置し,その河港は世界最大のジュート輸出港であるとともに,北西約15kmの首都ダッカの外港をなす。1947年のインド・パキスタン分離独立以後,パキスタン最大の規模をもつアダムジー工場をはじめ多くのジュート工場が建設され,英領時代のカルカッタ周辺に代わるジュート加工基地へと成長した。ジュート加工のほか,皮革,紡績,造船,機械などの諸工業が立地する。卸売業においても同国の中心をなす。近郊には8~12世紀にベンガル地方に栄えたパーラ朝の首都ソーナルガオンがあり,旧市には16世紀のモスクが残る。
執筆者:応地 利明
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