ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニコルソンの浮き秤」の意味・わかりやすい解説
ニコルソンの浮き秤
ニコルソンのうきばかり
Nicholson's areometer
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固体試料の空気中における重さと水中における重さを測定し、試料物質の密度を求めるための一種の浮ひょう。硬貨の密度の検査などに用いられる。イギリスの化学者W・ニコルソンの考案(1787)による。ニコルソンの浮き秤には、浮力を発生させるための胴部の下部(水中)および上部(空気中)に試料皿があり、測定の際はまず上部の皿に試料をのせて空気中の重さに相当する沈下量を測り、次に下部の皿に試料をのせた状態で沈下量が等しくなるよう上部の皿に分銅をのせて調節する。分銅の質量が試料と同体積の水の質量であることから試料の体積が知られ、空中における質量との比から密度が求められる。
[三井清人]