ハーシェル効果(読み)ハーシェルこうか(英語表記)Herschel effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーシェル効果」の意味・わかりやすい解説

ハーシェル効果
ハーシェルこうか
Herschel effect

写真乾板フィルムを,青色光または紫外線露光したのち,赤色光または赤外線にもう一度当ててから現像すると,初めの露光による黒化度が弱まる現象で,発見者 J.ハーシェルの名にちなんで命名。初めの露光によってできた現像核 (潜像) の中性銀が,赤色光または赤外線によってイオン化され,潜像が消滅するためと考えられている。この効果は赤外線写真や特殊な写真表現手段に利用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報