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赤外線写真 せきがいせんしゃしん infrared photography

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

赤外線写真
せきがいせんしゃしん
infrared photography

通常の可視光の代りに赤外線を使って撮った写真。赤外線のなかでも近赤外線が使われる。普通の写真フィルムは,可視光や紫外線には感じるが,赤外線には感じないので,特に赤外線に感じるように増感した赤外線写真フィルムを使わなければならない。

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デジタル大辞泉の解説

せきがいせん‐しゃしん〔セキグワイセン‐〕【赤外線写真】

赤外線フィルムと赤外線以外をカットするフィルターを用いて撮影する写真。肉眼では見えない物や、雲や霧を通した遠方の景色の撮影に、また、反射率の違いによる森林や海水温の調査などに利用。

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百科事典マイペディアの解説

赤外線写真【せきがいせんしゃしん】

700〜1200nmの赤外部にまで分光増感増感)した写真感光材料を使って撮影する写真。可視光・紫外部分を遮断するために赤外フィルターを併用する。青空は黒く感じ(夜景効果),緑の部分は反射率が大きく明るく写る(雪景効果)。
→関連項目空中写真

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世界大百科事典 第2版の解説

せきがいせんしゃしん【赤外線写真 infrared photography】

赤外線(波長領域700nm~1mm程度)を光源として撮影する写真技術およびそれによって撮影した写真。遠方の被写体を赤外線で撮影すると,大気中のもや,浮遊物による妨害が少なくて明りょうな写真が得られる。また物体の赤外線反射率が可視光線の反射率と異なるため,通常の写真で識別できない被写体が赤外線写真によって明りょうに識別できることがある。例えば軍用のカムフラージュインキ消しで消された文字など,肉眼や普通写真では識別しにくいものが赤外線写真で明りょうに写し出された例がある。

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大辞林 第三版の解説

せきがいせんしゃしん【赤外線写真】

赤外線のみを透過させる赤外線フィルターと赤外線フィルムを用いて写す写真。夜間撮影や特殊効果をねらう美術写真などのほか、森林・地質・土壌などの地勢調査に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

赤外線写真
せきがいせんしゃしん

可視光より長い700ナノメートル以上の赤外線により撮影する写真で、赤外フィルムに赤外撮影用フィルターを併用する方法が一般的である。750ナノメートルと850ナノメートル前後に最大感度を有する2種のモノクロフィルムと、赤外カラーフィルムが製造されている。そのおもな用途は赤外スペクトルの研究をはじめ、赤外線の透過効果を利用した遠景の明確な撮影、生物組織体の透過撮影、植物の葉の種類や老若による赤外線の反射率の相違を利用した森林調査、海洋汚染調査、司法鑑定、測温など多方面にわたっている。(1)赤外線撮影用フィルター 赤外線フィルムは、赤外線に対する感光性以外にハロゲン化銀固有の感光性ももっているから、この波長の光をカットするフィルター(黄色~赤色)や、可視光をカットし赤外線のみを透過する赤外用黒色フィルターを使用して撮影する。(2)ピント位置の補正 一般レンズは、赤外線に対する色収差が補正されていないから、可視光によるピント調節は赤外線の結像位置と異なる。赤外線に対しては焦点がすこし後方へ移動するので、その分だけレンズを繰り出す必要があり、レンズの距離合せ指標には赤外マークが記されている。しかし、その補正量は感材の最大感度波長によって異なるため、赤外マークはその目安にすぎない。(3)赤外フラッシュ撮影 赤外線を放射するストロボやフラッシュランプを光源として夜間撮影すると、赤外線が肉眼に感じないため、被写体の人物などに気づかれずに撮影できる。(4)赤外線カラーフィルム リバーサルカラーフィルムの乳剤層のうち、一層を赤外線に感じるものとしたフィルム。赤外感光層をシアン、緑感光層をイエロー、赤感光層をマゼンタに発色させ、一般撮影のほか植物分布の遠隔探知用航空写真などに使用されている。また露光に関しては、赤外線用の電気露光計は市販されていないので、簡単に露光量を決定することはできない。したがって経験をもとに露光を変えて何枚か撮影するのが最良の方法である。[伊藤詩唱]

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世界大百科事典内の赤外線写真の言及

【科学写真】より

…(5)は可視光線以外の電磁波を利用する撮影法。赤外線(赤外線写真),紫外線(紫外線写真),X線(X線写真),γ線,β線の利用がおもなもの。可視光線ではあるが,シュリーレン写真や偏光写真も,電磁波の特徴を巧みに利用した観察方法となっている。…

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