写真乳剤(読み)しゃしんにゅうざい(英語表記)photographic emulsion

百科事典マイペディアの解説

写真乳剤【しゃしんにゅうざい】

感光性物質であるハロゲン化銀の微細結晶粒子をゼラチン中に分散させたもの。これに感度を高める処理(増感)を施し,支持体に塗布して写真感光材料感光膜層とする。ハロゲン化銀としては,高感度を必要とするネガ材料には臭化銀AgBrまたはこれに少量のヨウ化銀AgIをまぜたものを,低感度のポジ材料には臭化銀またはこれと塩化銀AgClを併用したもの,あるいは塩化銀を単独で用いる。→増感
→関連項目カラーフィルム感光材料ハロゲン化銀フィルム

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃしんにゅうざい【写真乳剤 photographic emulsion】

感光乳剤ともいう。ハロゲン化銀微粒子をゼラチン水溶液に懸濁したもの。フィルムベース,紙,あるいはガラスなどの支持体上に薄く塗布,乾燥して感光材料を作るのに用いられる。写真乳剤用のハロゲン化銀粒子には,塩化銀,臭化銀,ヨウ化銀,あるいはこれらの混晶が用いられる。とくに,感度が高い撮影用感光材料には臭化銀とヨウ化銀との固溶体(臭化銀が主体)を,また印画紙や印刷用感光材料には塩化銀と臭化銀の固溶体を用いる。

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大辞林 第三版の解説

しゃしんにゅうざい【写真乳剤】

感光性の著しいハロゲン化銀の微粒子をゼラチン液中に分散させたもの。写真のフィルムベース・印画紙などの表面に塗布し、感光膜層とする。感光乳剤。

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精選版 日本国語大辞典の解説

しゃしん‐にゅうざい【写真乳剤】

〘名〙 ハロゲン化銀の結晶粒子をゼラチン中に分散したもの。バライタ紙やアセテートフィルムなどに塗布して、印画紙やフィルムの感光層となる。感光液。〔百万人の科学(1939)〕

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