デジタル大辞泉
「語呂合せ」の意味・読み・例文・類語
ごろ‐あわせ〔‐あはせ〕【語呂合(わ)せ】
1 ことわざや成句などに口調・音声を似せて、意味の異なるこっけいな句を作る言語遊戯。「猫に小判」を「下戸に御飯」、「一つ積んでは父のため」を「一つ脱いでは質の種」の類。天明(1781~1789)ごろから江戸に流行。口合い。地口。
2 数字の羅列などに意味を当てはめて読むこと。平安京遷都の794年を「(ウグイス)鳴くよ」、鎌倉幕府が滅んだ1333年を「一味散々」とするなど。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
ごろ‐あわせ‥あはせ【語呂合・語路合】
- 〘 名詞 〙
- ① =ごろ(語呂)②
- [初出の実例]「語呂合(ゴロアハ)せなぞ恐らく分るまいと思はるる程な人なれば」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉一一)
- ② 主に連続した数字などに意味をこじつけてよませること。五の平方根の値、二・二三六〇六七九…を「富士山麓(に)鸚鵡鳴く」と唱える類。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
語呂合せ
ごろあわせ
言語遊戯の一種。周知の諺(ことわざ)や成句などを踏まえながら、音の似通った別のことばをあてて、違った意味を表すもので、「下戸に御飯」(←猫に小判)、「焼いた肴(さかな)になぜつま付けぬ」(←咲いた桜になぜ駒(こま)つなぐ)などといったたぐいのものをさす。一種の「もじり」であるが、その際、一字・一語の対応はかならずしも重要ではなく、全体としてのことばの調子・続きぐあい(=語呂)から、下敷きとなった文句がおのずと想起されてくるというところに、語呂合せの特徴がある。「九月朔日(ついたち)命は惜しし」(←ふぐは食いたし命は惜しし)、「おそめ久松ひろいよで狭い」(←遠州浜松広いよで狭い)などは、その意味でもっとも代表的なものである。
[尾上圭介]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 