パイロクスマンガン石(読み)パイロクスマンガンせき(その他表記)pyroxmangite

最新 地学事典 「パイロクスマンガン石」の解説

パイロクスマンガンせき
パイロクスマンガン石

pyroxmangite

化学組成Mn7Si7O21鉱物。パイロクスマンジャイトとも。三斜晶系空間群,格子定数a0.672nm, b0.760, c1.745, α113.8°, β82.3°, γ94.7°, 単位格子中2分子含む。淡紅・桃紅・淡肉(Feに富むもの)・褐色ガラス光沢硬度5.5~6,劈開{110}・{}に完全,比重3.91。光学的二軸性正,2V35°~46°, 屈折率α1.726~1.748, β1.728~1.750, γ1.744~1.764。変成層状マンガン鉱床中に産するものは比較的Feに乏しく,花崗岩ペグマタイト中に産するものはFeに富む。命名時マンガンに富む輝石と考えられたことによる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パイロクスマンガン石」の意味・わかりやすい解説

パイロクスマンガン石
ぱいろくすまんがんせき
pyroxmangite

ばら輝石と外観上きわめて類似しているため、肉眼での区別はできない鉱物。鉄に富むものは灰緑色みを帯びてくる。変成層状マンガン鉱床中に普通に産する。日本に産地は多く、とくに愛知県田口鉱山(閉山)からは、盛業時には深紅色透明の大形美晶を産した。花崗(かこう)岩ペグマタイト中からは鉄に富むものが産する。ほかに広域変成岩中の脈や熱水鉱脈鉱床中に少量産する。英名は、最初マンガンMnを含む輝石pyroxeneの一種と考えられたためこの名がつけられた。実際には輝石のグループには入らず、準輝石pyroxenoidの一つである。

松原 聰]


パイロクスマンガン石(データノート)
ぱいろくすまんがんせきでーたのーと

パイロクスマンガン石
 英名    pyroxmangite
 化学式   Mn7Si7O21
 少量成分  Fe2+,Mg,Ca
 結晶系   三斜
 硬度    6
 比重    3.8
 色     淡紅~濃桃
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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