パグ(読み)ぱぐ(英語表記)pug

翻訳|pug

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パグ」の意味・わかりやすい解説

パグ
ぱぐ
pug

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、中国原産の小形愛玩犬(あいがんけん)。鼻梁(びりょう)が短く、額にはしわが深く刻まれ、目は大きく丸い。顔全体の印象は握りこぶしを思わせるが、パグという名も、ラテン語の握りこぶしに由来する。小形ながら、体格にひ弱なところはなく、筋腱(きんけん)がよく発達した四角い体つきのイヌである。ほえ声も小形犬にしては太くて低く、喧噪(けんそう)でない。耳が垂れ耳で、尾は付け根が高く巻き尾で、二重に堅く巻いたものが好まれる。毛は短毛で密生し、毛色は黒、銀灰色褐色など。額や耳は黒く、うなじから尾にかけ背線が黒い。体重6.5~8.5キログラム。

増井光子


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パグ」の意味・わかりやすい解説

パグ
pug

イヌの1品種。中国原産の家庭犬,愛玩犬。ヨーロッパへは 16世紀頃にもたらされ,気品のある雰囲気に人気が集った。体高 28~31cm,体重 6.4~8.2kg。吻は極端に短く,頭の形が斧に似ている。眼は大きくて丸く,黒い顔面には深い皺があって,独特の表情をしている。尾は尻部の上に2重に巻く。被毛は短く光沢があり,毛色は銀,黒,黄金色などで,背面に黒色の筋がある。

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