パーベル

百科事典マイペディア 「パーベル」の意味・わかりやすい解説

パーベル[1世]【パーベル】

ロシア皇帝(在位1796年―1801年)。ピョートル3世,エカチェリナ2世の長男フランス革命影響を恐れ,徹底的な弾圧政治を行い,他国との交流を厳禁した。晩年英国と絶縁してフランス提携を図ったため,貴族不満買い暗殺
→関連項目アレクサンドル[1世]ニコライ[1世]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パーベル」の意味・わかりやすい解説

パーベル(1世)
ぱーべる
Павел Ⅰ/Pavel Ⅰ
(1754―1801)

ロシアの皇帝(在位1796~1801)。ピョートル3世エカチェリーナ2世との間に生まれる。母帝エカチェリーナ2世の死により42歳で即位した。母帝との仲が悪かったが、帝位につくや彼女が流刑にした政治犯特赦を与えたり、また母帝が貴族に与えた特権を制限したりした。内政、外交ともに一貫性を欠いたところから、彼の支離滅裂な政策に反対する貴族たちによって暗殺された。

[外川継男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android