ヒース・スタッブズ(読み)ひーすすたっぶず(その他表記)John Heath-Stubbs

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒース・スタッブズ」の意味・わかりやすい解説

ヒース・スタッブズ
ひーすすたっぶず
John Heath-Stubbs
(1918―2006)

イギリス詩人生来弱視のため盲学校をへてオックスフォード大学に進み、早くから詩を書く。卒業後、国内および海外の大学の客員講師を勤めながら、1940年代初期の「社会詩」的傾向に対し、自然美にみちた古代神話世界への憧れとロマン的心情の濃い象徴派風の技巧的な詩を書いたが、しだいに諷刺(ふうし)性を強めた。1942年の処女詩集以来、『歯痛よけのまじない』(1954)、『夜警フルート』(1978)、『愛と死の戯れ』(1990)などの詩集のほか、19世紀のロマン主義的伝統の消長を論じた『暗い平原』(1950)や、イタリア詩人レオパルディの訳詩も評価が高い。

[上田和夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒース・スタッブズ」の意味・わかりやすい解説

ヒース=スタッブズ
Heath-Stubbs, John Francis Alexander

[生]1918.7.9. ロンドン
イギリスの詩人,批評家。オックスフォード大学卒業後,リーズ大学,アレクサンドリア大学などで英文学を講じた。作品には深い学殖が裏づけとなっている。『詩神勝利』 The Triumph of the Muse (1958) などの詩集のほか,戯曲やイタリアの詩人 G.レオパルディの翻訳,ロマン派詩人の研究『暗い平原』 The Darkling Plain (50) などがある。詞華集"The Faber Book of Twentieth Century Verse" (53) の編者

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