ビギン(読み)びぎん(その他表記)beguine

翻訳|beguine

デジタル大辞泉 「ビギン」の意味・読み・例文・類語

ビギン(beguine)

西インド諸島マルティニーク島に伝わる舞曲。4分の2拍子で、男女が向き合って踊る。米国コールポーターミュージカルのために作曲した「ビギン・ザ・ビギン」により世界的に知られるようになった。

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精選版 日本国語大辞典 「ビギン」の意味・読み・例文・類語

ビギン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] beguine ) 西インドのマルティニーク島の民俗舞曲のリズム四分二拍子のスロー‐テンポで、男女が向き合って踊る。コール=ポーターが「ビギン‐ザ‐ビギン」を作曲して世界的に知られた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビギン」の意味・わかりやすい解説

ビギン
びぎん
beguine

カリブ海の西インド諸島に位置するマルティニーク島、グアドループ島(現在ともにフランス領)に伝わる黒人系の舞曲。軽快な2拍子で、後打ちのリズムに特色がある。またサクソフォーンなどの管楽器も多用される。アメリカの作詞作曲家コール・ポーターのミュージカル『ジュビリー』(1935初演)のなかで歌われる、ビギンのリズムを使用した曲『ビギン・ザ・ビギン』Begin the Beguineが大ヒットしたことにより、世界中に知られるようになった。なお、1982年に同曲がスペイン人歌手のフリオ・イグレシアスJulio Iglesias(1943― )によってリバイバルされ、ふたたびビギンが注目された。

[田井竜一]

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音楽用語ダス 「ビギン」の解説

ビギン[beguine]

カリブの労働歌カレンダを母体としてマルティニーク島で生まれたダンス・ミュージック。ボレロに似ているが、頭の部分に符点音符がついてハネるところが異なる。これをエレクトリックバンドでモダンにアレンジしたものをズークという。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビギン」の意味・わかりやすい解説

ビギン
beguine

ラテンアメリカ音楽のリズムの一種。4分の4拍子で,西インド諸島のマルティニーク島の舞曲であったが,C.ポーター作曲の『ビギン・ザ・ビギン』によって広く知られるようになった。

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百科事典マイペディア 「ビギン」の意味・わかりやすい解説

ビギン

西インド諸島のマルティニク島の民俗舞曲とそのリズム。4分の2拍子系でスロー・ポルカに似る。C.ポーター作曲の《ビギン・ザ・ビギン》のヒットで有名になった。

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