食の医学館
「ビタミンU」の解説
びたみんゆー【ビタミンU】
キャベツから発見されたビタミン様物質で、そのことからキャベジンとも呼ばれます。まだ、不明な部分のある栄養素ですが、おもな働きは胃酸の分泌抑制(ぶんぴつよくせい)や、胃粘膜(いねんまく)の新陳代謝(しんちんたいしゃ)の促進などがあげられます。そのため、胃潰瘍(いかいよう)や胃炎などの回復に効果が認められ、医薬品として利用されています。また、肝臓障害にも効果があるといわれます。
ビタミンUを食品から摂取する場合はキャベツやパセリ、レタスなどに多く含まれています。野菜がきらいな人は、ビタミンU不足に注意したいものです。熱に弱いので、調理の際は生か、短時間の加熱にとどめましょう。所要量はとくに決められていません。
出典 小学館食の医学館について 情報
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ビタミンU
ビタミンユー
vitamin U
(3-amino-3-carboxypropyl) dimethlysulfonium chloride.C6H14ClNO2S(199.70).
G. Gheny(1950年)が報告した雛の消化性潰瘍を防ぐ脂溶性因子で,キャベツなどの野菜に多く含まれる.分解点139 ℃.抗ヒスタミン作用があり,胃病に用いられる.[CAS 1115-84-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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ビタミンユー【ビタミンU】
水溶性のビタミン様物質のひとつ。抗胃潰瘍因子としてキャベツから発見されたビタミン様物質でキャベジンと呼ぶのが一般的。キャベツ、レタス、セロリ、アスパラガス、ブロッコリー、青のりなどに多く含まれる。胃腸の粘膜の修復機能をもつほか、胃粘膜の新陳代謝の活性化、細胞分裂の促進、たんぱく質生成の活発化、肝臓の機能強化、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防・改善などの作用をもつと推察される。
出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報
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ビタミンU
ビタミンユー
vitamin U
キャベツなど緑色野菜に含まれている物質で,抗潰瘍性因子。メチオニンの誘導体がその一成分であるといわれる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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