日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビッグホーン山脈」の意味・わかりやすい解説
ビッグホーン山脈
びっぐほーんさんみゃく
Bighorn Mountains
アメリカ合衆国、モンタナ州とワイオミング州にまたがる山脈で、北半部は北西―南東方向、南半部は南北方向と湾曲し、長さは約250キロメートル。3000メートルを超え、ロッキー山脈の東方に孤立し、東側の大平原と西側のビッグホーン盆地とを分けている。最高峰はクラウド・ピーク(4013メートル)。花崗(かこう)岩体を核として、急傾斜した古生代と中生代の堆積(たいせき)岩が取り巻く。北部をビッグホーン川が先行谷となって横断し、山脈の東側にシェリダンの町がある。ビッグホーンとはロッキー山脈に生息する角(つの)の大きなヒツジのことである。
[鶴見英策]