21年の生涯に21人の男を殺したといわれるアメリカ西部の無法者。本名ウィリアム・ボニーWilliam H.Bonney。ニューヨークで生まれたが,幼時,両親とともにカンザスに移り,父の死後,ニューメキシコに住んだ。13歳から15歳のころ,母をはずかしめようとした男を殺したのが,悪の道に入ったきっかけということになっている。やがてカウボーイになったが,1878年,〈リンカン郡戦争〉と呼ばれる牧場争いで,劣勢の味方を率いてすさまじい戦いぶりを示し,勇名をとどろかせた。しかしその後はアウトローとして生き,牛泥棒などをしていたらしい。いったん,保安官パット・ギャレットに降伏したが,看守を殺して逃げ,最後はパットに射殺された。
伝説では義賊になっているが,明確な根拠はない。むしろ酷薄非情な若者だったと思われる。にもかかわらず,民謡やダイム・ノベル(10セント小説)や西部劇映画では,華麗なヒーローにされてきている。
執筆者:亀井 俊介
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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