ビーチラマール(読み)びーちらまーる(英語表記)Beach-la-Mar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビーチラマール」の意味・わかりやすい解説

ビーチラマール
びーちらまーる
Beach-la-Mar

ニュー・ヘブリデス諸島のピジンイングリッシュ。19世紀に、ナマコをとりにきた欧米船員原住民との交渉から生じた混合言語である。ナマコを意味するフランス語のbêche-de-merが転訛(てんか)し、言語の名になった。メラネシア一帯で使用されているピジン成立に重要な役割を演じたところから、この種の言語の代表例としてよくあげられる。

桜井 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビーチラマール」の意味・わかりやすい解説

ビーチ・ラ・マール
Beach-la-mar

メラネシア・ピジン語とも呼ばれ,メラネシアに行われる通商・宣教用のピジン・イングリッシュ語彙文法単純化され,音韻的にはメラネシア諸語影響で子音音素が少くなっているほか強勢が常に第1音節にある。一部地域では母語として話される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android