ビーチラマール(読み)びーちらまーる(その他表記)Beach-la-Mar

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビーチラマール」の意味・わかりやすい解説

ビーチラマール
びーちらまーる
Beach-la-Mar

ニュー・ヘブリデス諸島のピジンイングリッシュ。19世紀に、ナマコをとりにきた欧米船員原住民との交渉から生じた混合言語である。ナマコを意味するフランス語のbêche-de-merが転訛(てんか)し、言語の名になった。メラネシア一帯で使用されているピジン成立に重要な役割を演じたところから、この種の言語の代表例としてよくあげられる。

桜井 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビーチラマール」の意味・わかりやすい解説

ビーチ・ラ・マール
Beach-la-mar

メラネシア・ピジン語とも呼ばれ,メラネシアに行われる通商・宣教用のピジン・イングリッシュ語彙文法単純化され,音韻的にはメラネシア諸語影響で子音音素が少くなっているほか強勢が常に第1音節にある。一部地域では母語として話される。

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