ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピウス1世」の意味・わかりやすい解説
ピウス1世
ピウスいっせい
Pius I
[没]155. ローマ
アクイレイア出身の第10代教皇(在位 142頃~155頃)。聖人。兄弟と伝えられる使徒教父のヘルマスによると,元は奴隷であった。教皇となってからは,物質は悪であり,悪からの解放は天啓の奥義のみによって得られる霊的真理を通じて実現すると説くグノーシス派,グノーシス派の影響がみられるマルキオンが提唱した,特に旧約と新約の神は別であるという教義の異端マルキオン主義者と闘った。144年から150年の間にマルキオンを破門したとされる。殉教は立証されていない。祝日は 7月11日。
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