フォルトナー(その他表記)Wolfgang Fortner

改訂新版 世界大百科事典 「フォルトナー」の意味・わかりやすい解説

フォルトナー
Wolfgang Fortner
生没年:1907-87

ドイツ作曲家。ライプチヒ音楽院で作曲を学び,その後ハイデルベルクで教育活動に従事。1935年同市で室内管弦楽団を設立,また〈Musica Viva〉という一連音楽会を主宰して現代音楽の紹介に努め,54年以後,デトモルト,フライブルクで作曲教授として教育に携わった。第2次大戦前はストラビンスキーヒンデミットなどの影響により調性音楽を作曲していたが,48年以後は十二音技法を取り入れた作品を書いている。代表作にバレエ曲《白ばら》(1950),独奏楽器オーケストラのための《b-a-c-hによるファンタジー》(1950),オペラ《血の婚礼》(1957)がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォルトナー」の意味・わかりやすい解説

フォルトナー
ふぉるとなー
Wolfgang Fortner
(1907―1987)

ドイツの作曲家。生地のライプツィヒ音楽院で作曲を、ライプツィヒ大学で音楽学を学ぶ。ハイデルベルクの教会音楽学校(1931~54)、デトモルト北西ドイツ音楽アカデミー(1954~57)、フライブルクの国立高等音楽学校(1957~72)で教鞭(きょうべん)をとり、ヘンツェらを育てた。一方ハイデルベルク室内管弦楽団を組織(1935)するかたわら、Musica Viva(ムジカ・ビーバ)と名づけた一連のコンサートを催し、現代音楽の紹介に努める。第二次世界大戦後は十二音技法による作品を書いている。作品にバレエ『白いばら』(1949)、オペラ『血の婚礼』(1956)など。

[寺田由美子]

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「フォルトナー」の解説

フォルトナー

ドイツの作曲家。ライプツィヒに生まれ、同地プロテスタント教会の音楽の伝統と、ヒンデミットやストラヴィンスキーの影響のもとに、教会音楽を中核となす新古典的な作品を創作した。1940年代半ばから12音 ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フォルトナー」の意味・わかりやすい解説

フォルトナー
Fortner, Wolfgang

[生]1907.10.12. ライプチヒ
[没]1987.9.5. ハイデルベルク
ドイツの作曲家。ライプチヒ音楽院と大学で学び,24歳でハイデルベルク教会音楽院の教授に就任。 1948年ベルリン音楽賞を受けた。 57年以降フライブルク音楽学校の作曲教授。作品は『交響曲』 (1947) ,『BACHによる幻想曲』 (50) ,オペラ『血の婚礼』 (57) など。

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