フュルト(読み)ふゅると(英語表記)Fürth

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フュルト」の意味・わかりやすい解説

フュルト
ふゅると
Fürth

ドイツ南東部、バイエルン州の都市。レグニッツ川とペグニッツ川の合流点に位置する。人口11万0500(2000)。交通上、好位置に恵まれ、11世紀ごろまでは市場町としてこの付近でもっとも繁栄した。その後、東に隣接するニュルンベルク台頭などにより、その地位は相対的に低下した。15世紀以降、ユダヤ人、フランスの新教徒ユグノーの人々、オランダ人などの集合地あるいは入植地になり、彼らはこの地に多くの革新をもたらした。鏡、玩具(がんぐ)、繊維家具、ラジオ、光学精密機械など、多様な工業が発達する。1835年、ニュルンベルクとの間にドイツ最初の鉄道が走った。

[石井英也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フュルト」の意味・わかりやすい解説

フュルト
Fürth

ドイツ南東部,バイエルン州の都市。ニュルンベルク西郊,レドニッツ川とペグニッツ川の合流点 (合流後はレグニッツ川となりマイン川に注ぐ) に位置する。金細工アルミニウム,家具,おもちゃ,電気機器,精密機械,衣類などの諸工業が立地。 1835年ドイツ最初の鉄道がニュルンベルクとの間に通じた。人口 11万4044(2010)。

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