ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ブラックバーンウィズダーウェンBlackburn with Darwen イギリス,イングランド北西部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地ブラックバーン。1998年にランカシャー県から分離して成立。マンチェスターの北西 37kmに位置する。ブラックバーンは 13世紀の羊毛貿易に端を発する伝統的な織物工業の町として知られる。エリザベス1世時代にはアイルランド産のアマを用いた織物生産が行なわれ,市場町として繁栄した。1764年頃ジェームズ・ハーグリーブズが発明したジェニー紡績機などの織物機械が導入されてからは綿紡績が盛んになり,同時にリーズ・リバプール運河(1816)が輸送手段および水源として活用された。石炭,石灰,建築材料が豊富なことも発展をあと押しした。織物工業のほかに電子機器,エンジニアリング,ビール醸造など多種の工業が行なわれる。ルイス織物博物館には織物工業発展の歴史資料が保存されている。ダーウェンは特に産業革命後に綿紡績・織物,採炭,製紙業で発展した。壁紙の生産が盛んで,ほかにエンジニアリングや塗料・プラスチック製造が行なわれている。南部のヒース地帯と森林地域には,16世紀に完成した邸宅タートン・タワーがあり,家具や兵器の資料館が併設されている。面積 137km2。人口 14万200(2005推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by