翻訳|black market
闇市場(やみしじょう)、もしくは闇市(やみいち)。広義には不法な取引の行われる市場全体をいう。たとえば、覚醒剤(かくせいざい)や麻薬の売買、利息制限法(平成18年法律第115号。昭和29年法律第100号の改正法)に定めた利息(元本の額が10万円未満の場合、年2割など)を上回る利息(闇金利)での金銭消費貸借である。それらは闇市場の取引である。これに対して狭義のブラック・マーケットは、狭義の市場概念(市場(いちば))に対応するもので、とくに第二次世界大戦後の日本で統制品を法外な価格で闇取引したバラック建ての、もしくは野外での市場をいうが、この場合は、一般に闇市という。闇市は戦後経済を実質的に支えたが、統制経済の廃止とともに消滅した。
[森本三男]