ブルートゥス(読み)ぶるーとぅす(その他表記)Decimus Junius Brutus Albinus

デジタル大辞泉 「ブルートゥス」の意味・読み・例文・類語

ブルートゥス(Marcus Junius Brutus)

[前85~前42]古代ローマの政治家カエサル暗殺の首謀者アントニウスらと戦って敗れ、自殺した。ブルータス

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精選版 日本国語大辞典 「ブルートゥス」の意味・読み・例文・類語

ブルートゥス

  1. ( Marcus Junius Brutus マルクス=ユニウス━ ) 古代ローマの政治家。カエサル暗殺の首謀者。共和政理念の保持者。紀元前四四年にカエサルを暗殺した後、東方で力を伸ばしたが、アントニウス、オクタビアヌス連合軍戦い、敗れて自殺した。英語名ブルータス。(前八五‐前四二

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブルートゥス」の意味・わかりやすい解説

ブルートゥス(Decimus Junius Brutus Albinus)
ぶるーとぅす
Decimus Junius Brutus Albinus
(前81ころ―前43)

古代ローマ、共和政末期の政治家、将軍。父親は紀元前77年のコンスル(執政官)。ポストゥミウス・アルビヌス養子となる。ガリア戦争で、カエサルの忠実な武将、とくに艦隊司令として活躍し、内乱ではマッシリアの陣の海戦で功をあげたのち、ガリア・トランサルピナの長官に任ぜられ、オクタウィアヌスに次ぐカエサルの後継者に定められたが、前44年3月15日のカエサル暗殺に加担した。前44年末からムティナでアントニウスに包囲されたが、前43年4月21日救援され、マルクス・ブルートゥスと連絡をとろうとしてマケドニアへの逃走の途中、一ケルト人に捕らわれ、アントニウスの命令により殺された。

[長谷川博隆]

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旺文社世界史事典 三訂版 「ブルートゥス」の解説

ブルートゥス
Marcus Junius Brutus

前85〜前42
共和政ローマ末期の政治家。英語読みはブルータス
カエサル暗殺の首謀者のひとり。熱心な共和政擁護論者で,カエサルと親しかったが,彼の独裁傾向に反対して,前44年カッシウスらと組んで元老院で暗殺した。のちマケドニアで挙兵したが,アントニウス・オクタヴィアヌスに敗れて自殺。

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