岩石学辞典 「ヘレフリンタ」の解説 ヘレフリンタ スウェーデン,フィンランドで片麻岩,雲母片岩,レプタイトなどの岩石に伴い広く分布する極めて細粒粒状組織を示す変成岩[Cronstedt : 1758].もとはチャート状の岩石とされていたが,現在は蜂蜜のような外観の粒状岩に使用する.細粒緻密な岩石で斑状や縞状のものがある.鉱物組成は石英,長石,雲母,緑泥石などからなり,流紋岩,石英斑岩,酸性凝灰岩などの酸性火成岩が接触変成作用によって生じた岩石と考えられている.スウェーデン語でhälleは岩石,flinteは火打ち石,硬い石の意味. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘレフリンタ」の意味・わかりやすい解説 ヘレフリンタhälleflinta 微細な石英,斜長石を主成分鉱物とする緻密な変成岩。化学組成のうえでは流紋岩にほぼ対応する。中南部スウェーデンでは片麻岩,石灰岩と互層するので変成岩とみられる。日本では中央構造線に分布する片麻岩の圧砕の進んだものや,北海道の日高変成帯の断層に伴うケイ質岩をこの名で呼んだことがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by