20世紀西洋人名事典 「ヘンリーミラー」の解説
ヘンリー ミラー
Henry Miller
1891.12.26 - 1980.6.7
米国の小説家。
ニューヨーク州ニューヨークビル生まれ。
ニューヨーク州立大学中退後、放浪の旅に出る。1923年多大な影響を受けたジューン・スミスと再婚。「ロスト・ジェネレイション」と呼ばれた芸術家たちが帰国しつつあった’30年パリに出かけて「北回帰線」(フランス’34年、アメリカ’61年)の出版により作家としての地位を築く。’39年帰国、’67年ホキ徳田と5度目の結婚。作品は知的神秘的な冒険の追求。機械文明の非人間化の圧力に対する呪詛、自由、自然な衝動への愛で貫かれている。他に「南回帰線」(39年)、「ばら色の十字架」三部作などがある。水彩画家としても知られる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報