ベルマン(その他表記)Carl Michael Bellman

改訂新版 世界大百科事典 「ベルマン」の意味・わかりやすい解説

ベルマン
Carl Michael Bellman
生没年:1740-95

スウェーデン詩人文芸の保護奨励に厚かったグスタブ3世の寵を受け,宮廷秘書の称号年金を賜った。酒場に入りびたっては酒,恋,人生の哀歓を歌い,また軽妙なパロディをも残した。音楽に合わせて歌うその歌は,1768年ころからの作品を集めた詞華集《フレードマン書簡》(1790)に番号をつけて収録されている。巷の詩人,流しにも似たその詩風は20世紀プロレタリア詩人のそれの源流となっているともいえる。毎年7月26日ストックホルムで〈ベルマン祭〉が華やかに行われる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルマン」の意味・わかりやすい解説

ベルマン
Bellman, Carl Michael

[生]1740.2.4. ストックホルム
[没]1795.2.11. ストックホルム
スウェーデンの詩人。この国の酒飲み歌の伝統をくむシャンソン風の詩を多く作り,みずからツィターを奏しながら即興の曲をつけて,酒場で歌ったりもした。ウプサラ大学で学んだが1年足らずで退学,しばらく国立銀行に勤めたが,借財をつくり,1763年債権者から逃れて数ヵ月ノルウェーで過した。帰国後小役人となり,グスタフ3世知遇も得た。作品は風刺詩,宗教詩,恋歌,パロディーなど多彩。詩集に『フレドマンの書信』 Fredmans epistlar (1790) ,『フレドマンの歌』 Fredmans sånger (91) がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベルマン」の意味・わかりやすい解説

ベルマン(Carl Michael Bellman)
べるまん
Carl Michael Bellman
(1740―1795)

スウェーデンの詩人。はで好みで、文芸、芸能を愛したグスタフ3世の寵遇(ちょうぐう)を得て、宮廷秘書の称号と年金を賜る。ストックホルムの酒場に入り浸り、酒と恋をモチーフに人生の哀歓を歌い、軽妙なパロディーを奏でた。彼の詩は楽の音にあわせて歌う唄(うた)で、1768年ころからの作品を集めた詞華集『フレードマン書簡』に番号をつけて収められている。毎年7月26日には「ベルマン祭」がストックホルムで華やかに行われる。

田中三千夫]


ベルマン(Lazar Berman)
べるまん
Лазар Берман/Lazar Berman
(1930―2005)

ロシア出身のピアノ奏者。レニングラードサンクト・ペテルブルグ)生まれ。モスクワ音楽院で学び、1956年リスト国際コンクール第1位、58年エリザベート国際コンクール第5位となる。国内および東欧で演奏活動ののち、76年アメリカ演奏旅行で成功を収め、一躍西側でも注目された。77年(昭和52)初来日。スケールの大きい達者な技巧の持ち主で、とくにリストを得意とした。90年代にはイタリアへ移住し、後進の指導に当たった。

[岩井宏之]

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百科事典マイペディア 「ベルマン」の意味・わかりやすい解説

ベルマン

スウェーデンの詩人。代表作《フレードマンのしゃれ文》(1790年)と《フレードマンの歌》は当時の遊蕩(ゆうとう)文学の粋とされ,その他抒情歌謡とともに,今日でも愛唱されている。

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367日誕生日大事典 「ベルマン」の解説

ベルマン

生年月日:1899年11月4日
ロシア生まれのアメリカの画家,舞台美術家
1972年没

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