ベンチレーター(読み)べんちれーたー(その他表記)ventilator

翻訳|ventilator

デジタル大辞泉 「ベンチレーター」の意味・読み・例文・類語

ベンチレーター(ventilator)

換気のための装置通風機送風機
自発呼吸のできない症状をもつ人が使用する人工呼吸器。小型化され、装着して外出もできるものもある。

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精選版 日本国語大辞典 「ベンチレーター」の意味・読み・例文・類語

ベンチレーター

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] ventilator ) 空気を入れ換える装置。換気装置。
    1. [初出の実例]「空気の流通は、円窓によれる外、天井の通風器(ベンチレートル)一箇を有す」(出典風俗画報‐二三九号(1901)客室)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベンチレーター」の意味・わかりやすい解説

ベンチレーター
べんちれーたー
ventilator

建築物や交通機関などの換気装置。建築物では、とくに換気筒をいう。室内の上下温度差に基づく圧力差で押し上げられた空気が、換気筒頂部に作用する自然風の吸引力で屋外に排出され、下部から新鮮空気を取り入れる。回転型、旋回型は故障する場合があり、おもに固定型が用いられている。室内で操作できるダンパー付きのものもある。交通機関の場合、走行による負圧で汚染空気を吸引し、前方から新鮮空気を取り入れる。

[坪内信朗]

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世界大百科事典(旧版)内のベンチレーターの言及

【レスピレーター】より

…ただし,レスピレーターは,人の肺がつかさどっているような酸素と炭酸ガスの交換を代行するものではなく,単に肺へ空気や酸素を送り,肺で交換された炭酸ガスを体外に取り除くことしかできない。したがって国際的には,レスピレーターではなく,肺換気を目的とする器械という意味でベンチレーター(人工換気器artificial ventilator)と呼ぶのが正しいが,日本では,以前からの習慣でレスピレーターと呼ぶ人が多い。レスピレーターはその用途により,(1)救急時使用のもの,(2)麻酔時使用のもの,(3)病室や集中治療室で使用のもの,などに分類される。…

※「ベンチレーター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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