ペトリ(その他表記)Petri, Olaus(Olavus)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペトリ」の意味・わかりやすい解説

ペトリ
Petri, Olaus(Olavus)

[生]1493.1.6. エーレブルー
[没]1552.4.19. ストックホルム
スウェーデン聖職者宗教改革指導者。宗教改革の中心地であったドイツウィッテンベルクに学び,ルターメランヒトン私淑 (1516~19) 。帰国後一時王室に仕えたが,やがてその王室批判のゆえに捕えられ,1540年死刑を宣告されたが,許された。『スウェーデン語新約聖書』 (26) ,『教理問答』 (26) ,『賛美歌集』 (28) の刊行,スウェーデン式典礼の提唱などを通してスウェーデンの宗教改革に貢献した。

ペトリ
Petri, Laurentius

[生]1499
[没]1573.10.26.
スウェーデンの宗教改革の指導者。兄オラウス・ペトリと同様ウィッテンベルクに学び,ルターらの思想共鳴。帰国後プロテスタントとして初めてウプサラ大主教に任命された (1531) 。王権教会との相互独立に尽し,スウェーデン語の聖書の刊行 (41) ,典礼改革などを行なった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android