ペトロパブロフスク要塞(読み)ペトロパブロフスクヨウサイ

デジタル大辞泉 「ペトロパブロフスク要塞」の意味・読み・例文・類語

ペトロパブロフスク‐ようさい〔‐エウサイ〕【ペトロパブロフスク要塞】

Petropavlovskaya krepost'Петропавловская крепость》ロシア連邦北西部、レニングラード州の都市サンクトペテルブルグにある星形の城壁に囲まれた要塞。18世紀初頭、ピョートル1世北方戦争スウェーデンから奪った土地を防衛するために建造。実際には要塞として使われず、政治犯の収容所などに利用され、バクーニンレーニンドストエフスキーらが収容されたことがある。中央のペトロパブロフスク聖堂にはピョートル1世以降の歴代皇帝および皇族の墓所がある。1914年から1917年にかけて、ペトログラード要塞とよばれた。1990年、「サンクトペテルブルグ歴史地区と関連建造物群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。サンクトペテルブルグ要塞

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百科事典マイペディア 「ペトロパブロフスク要塞」の意味・わかりやすい解説

ペトロパブロフスク要塞【ペトロパブロフスクようさい】

ロシア,サンクト・ペテルブルクにある要塞。市内を流れるネバ川の中州に当たるザーヤチー島(通称うさぎ島)に1703年,ピョートル1世がスウェーデン軍に対抗するため建立したもの。サンクト・ペテルブルク当初,この要塞を中心に川の右岸に広がり,この要塞の完成をもってピョートルが町を建設したとされる。要塞として建設されたものの,実際にはドストエフスキーをはじめ政治犯や思想犯などを収監する監獄として利用された。現在の要塞内部は,ペトロパブロフスク聖堂や造幣局のほか,複数の博物館となっている。

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世界の観光地名がわかる事典 「ペトロパブロフスク要塞」の解説

ペトロパブロフスクようさい【ペトロパブロフスク要塞】

ロシア第2の都市サンクトペテルブルグにある要塞。ピョートル大帝のバルト海進出に伴って、サンクトペテルブルグ市の誕生日である1703年5月27日(旧暦16日)に建設が開始された。要塞内には、代々の皇帝の棺を収めたペトロパブロフスク聖堂や、ドストエフスキーも収監されたことのある帝政時代の政治犯の牢獄、造幣所などの建物がある。

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世界大百科事典(旧版)内のペトロパブロフスク要塞の言及

【サンクト・ペテルブルグ】より


[名称]
 1924年1月26日,レーニンの名を冠してレニングラードと改名されるまで,この都市は数多くの名で呼ばれた。1703年,ピョートル大帝(1世)によってネバ川のザーヤチイ島(〈兎島〉の意)に建設された要塞の公式の名称〈サンクト・ピーテルブルッフ(オランダ語の〈ペテロの市〉にロシア語のサンクト(〈聖〉の意)を冠したもの)〉が,そのまま,この都市の名称となった(要塞はその内部の寺院の名をとって,その後ペトロパブロフスク要塞と名づけられた)。この町の愛称ピーテルはこのオランダ語名に由来する。…

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