ペーア(英語表記)Pea, Enrico

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペーア」の意味・わかりやすい解説

ペーア
Pea, Enrico

[生]1881.10.29. セラベッツァ
[没]1958.8.11. フォルテデイマルミ
イタリア詩人小説家。早く両親を失い,種々の職業に従事したのち,エジプトアレクサンドリアに渡り,商業を営んだ。同地でイタリア人の文化サークルをつくり,ウンガレッティを知った。主著,散文詩集『モンティニョーソ』 Montignoso (1912) ,小説『エジプトでの生活』 Vita in Egitto (49) ,『広場の罪人たち』 Peccati in piazza (56) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペーア」の意味・わかりやすい解説

ペーア
ぺーあ
Enrico Pea
(1881―1958)

イタリアの小説家、詩人、劇作家。トスカナ地方出身。少年時から種々の職業に従事する。15歳のときエジプトに渡り、同地で知った後年の大詩人ウンガレッティの斡旋(あっせん)により、1910年に処女短編集『寓話(ぐうわ)』を出版した。第一次世界大戦後に故郷に帰ってからは、自ら劇場を経営して民衆劇の再興にも情熱を傾けた。代表作は、幼年期の体験を基にした自伝的小説『モスカルディーノ』(1922)。

[林 和宏]

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