ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホノリウス4世」の意味・わかりやすい解説
ホノリウス4世
ホノリウスよんせい
Honorius IV
[没]1287.4.3. ローマ
ローマ出身の第190代教皇(在位 1285~87)。本名 Giacomo Savelli。第177代教皇ホノリウス3世(在位 1216~27)の甥の息子。パリ大学で学び,1261年に教皇ウルバヌス4世(在位 1261~64)から枢機卿(→カーディナル)に叙階された。老齢で身体が不自由だったが,1285年4月,教皇マルチヌス4世(在位 1281~85)没後に教皇に選出された。托鉢修道会を支援し,東洋の言語研究をパリ大学で推進し,東西キリスト教会の統合のため働く者たちを援助した。シチリア島を奪還して教皇領とするため,シチリアの独立を支援していたアラゴン王ペドロ3世(在位 1276~85)と戦った。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報