ぼうぞく(読み)ボウゾク

デジタル大辞泉 「ぼうぞく」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ぞく〔バウ‐〕

[形動ナリ]《「凡俗はんぞく」あるいは「放俗」の字音からという》無作法なさま。
「人多く見る時なむ、透きたるもの着るは―におぼゆる」〈蜻蛉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぼうぞく」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ぞくバウ‥

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「凡俗(はんぞく)」あるいは「放俗」の字音からという ) だらしがないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「胸あらはに、はうそくなるもてなしなり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)

ぼうぞくの補助注記

従来「バウゾク」と読みならわしているので、それに従ったが、「ハウゾク」か「バウゾク」かは明らかでない。「凡俗」の漢音読みハンゾクや「放俗」がもとだとすればハウゾクと読むべきものか。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「ぼうぞく」の読み・字形・画数・意味

賊】ぼう(ばう)ぞく

害虫。苗の根を食う虫をといい、節を食う虫を賊という。害悪をなす凶賊にたとえる。〔左伝、成十三年〕我がを帥(ひき)ゐて、以て來(きた)りて我が邊搖(たうえう)す。我是(ここ)を以て令の役り。

字通」の項目を見る


俗】ぼう(ばう)ぞく

民の風俗。唐・白居易〔策林八、風行澆樸策〕問ふ、俗の理亂、風、何ぞ乃ちに得て來に失し、今にくして古に厚きや。

字通「」の項目を見る


賊】ぼう(ばう)ぞく

ねきり虫。〔詩、小雅大田〕其の螟(めいとく)(ずいむしと、はくいむし)と 其のとを去る

字通「」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android