ぼた山(読み)ボタヤマ

精選版 日本国語大辞典 「ぼた山」の意味・読み・例文・類語

ぼた‐やま【ぼた山】

  1. 〘 名詞 〙 炭鉱で、ぼたを積み上げた山。
    1. [初出の実例]「おてんとさんが、ボタ山の向うに入ると」(出典:炎の人(1951)〈三好十郎〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のぼた山の言及

【採炭】より

…日本の筑豊炭田や常磐炭田などの古い炭鉱地帯では,今なお石炭採掘によって生じたいわゆる鉱害の復旧作業が行われている。炭鉱地帯で起きる鉱害のおもなものは,地表沈下とぼた山の崩壊によるもの,それと旧坑からの排出水によるものである。地表沈下は,地下の石炭採掘のあとの空洞が,採掘後時間がたつにつれて崩壊し,その影響が地表に現れたものである。…

【廃石】より

…鉱山や炭鉱などにおいて,坑道掘進などの作業のために掘削されたが,鉱石や石炭としての価値がないため,廃棄される岩石。または選鉱や選炭などの作業に選別され,廃棄される岩石をいう。鉱山で発生する廃石の一部は鉄道の路盤材,道路舗装材,坑内充てん材などとして利用されているが,余剰分は扞止堤などに堆積される。炭鉱で発生する廃石は坑内充てん材として利用されるものを除き,他は廃棄処分される。その結果として形成された廃石の山がいわゆるボタ山である。…

※「ぼた山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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