ポケット線量計(読み)ポケットせんりょうけい(その他表記)pocket dosimeter

改訂新版 世界大百科事典 「ポケット線量計」の意味・わかりやすい解説

ポケット線量計 (ポケットせんりょうけい)
pocket dosimeter

万年筆形をした電離箱線量計で,短期間の個人の被曝線量測定する器具所定の充電器により電離箱に電荷を与えておく。放射線によって発生した電離電荷で充電した電荷が変化する。この電荷の変化量は被曝した線量に比例するので,この変化量を測定することによって線量測定ができる。この線量計には2種類のタイプがある。読取装置を内蔵していて,使用中いつでも使用者が指示値を直読できるのがポケット線量計である。一方,電離箱と読取装置が別々になっているのがポケット電離箱である。通常,X線,γ線用は200ミリレントゲン(1レントゲン=2.58×10⁻4C/kg)までの線量を測定できる。熱中性子線や速中性子線用のポケット線量計もある。ポケット線量計もポケット電離箱も機械的衝撃に弱く,漏洩電流のため長時間の測定ができないのが欠点であるが,被曝が予想される作業や訪問者など,臨時の線量測定が必要な場合には便利な測定器である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポケット線量計」の意味・わかりやすい解説

ポケット線量計
ポケットせんりょうけい
pocket dosimeter

放射線に対する被曝線量測定器の一種。細い繊維でつくった電位計を万年筆型の円筒に組み込んだもので,あらかじめ繊維に電圧を与えておき,放射線のつくるイオンによる放電のため,繊条が変位するのを観測する。半導体検出器を使ったデジタル式の電子式線量計が普及する前は,主として作業管理のための個人用線量計として使われていた。

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