ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポリュグノトス」の意味・わかりやすい解説
ポリュグノトス
Polygnōtos
[没]前440頃
古代ギリシアの画家。サソス島出身。前 475~450年頃アテネを中心に活躍。ミコンとともにギリシア絵画の最初の大画家。彼は4分の3正面に配した人物に表情を与え,それらの人物を高低に配することによって遠近法を示し,大きな画面をみごとに処理したと伝えられる。作品は現存しないが,ギリシアの旅行家パウサニアスその他の人々により,アテネのストア・ポイキレ,デルフォイのクニドス人の公会堂に描いた『トロイ落城』の大壁画は彼の傑作と伝えられている。
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