ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マシューズ」の意味・わかりやすい解説
マシューズ
Matthews, (James) Brander
[没]1929.3.31. ニューヨーク
アメリカの批評家。コロンビア大学で法律を学んだが文学に転じ,1892~1924年母校の文学,のちには演劇の教授をつとめるかたわら批評活動を行い,特にフランス演劇の紹介に努めた。主著『19世紀フランスの劇作家』 French Dramatists of the 19th Century (1881) ,『モリエール』 Molière,His Life and His Works (1910) ,『劇作の原理』 The Principles of Playmaking (19) ,『劇作家シェークスピア』 Shakespeare as a Playwright (13) 。ほかに小説,戯曲などがある。
マシューズ
Mathews, Charles James
[没]1878.6.24. マンチェスター
イギリスの俳優。父チャールズ (1776~1835) も独演芸で人気を博した個性的な喜劇役者。写実的演技で喜劇を演じ,女優の妻ベストリス夫人とともにコベントガーデン劇場,ライシアム劇場などの経営にもたずさわった。自作自演した戯曲に,デビュー作"The Hunchbacked Lover" (1835) ,両親の思い出を描いた"Mr. and Mrs. Mathews at Home"などがある。
マシューズ
Matthews, Stanley
[没]1889.3.22. ワシントンD.C.
アメリカの法律家。 1877年の大統領選挙の際,R.ヘーズと S.ティルデン両候補の得票数をめぐる混乱収拾のため,大統領選挙人判定委員会法律顧問をつとめた。 77~79年共和党連邦上院議員。 78年銀を正貨と認める「マシューズ決議案」を提案。 81年最高裁判所判事となり,連邦政府の権限拡大に関しリベラルな憲法解釈をとる立場に立った。
マシューズ
Mathews, Shailer
[没]1941.10.23. シカゴ
アメリカの教育家,神学者。 19世紀末に起った社会福音運動の指導者の一人。 1908年シカゴ大学神学部長。アメリカの神学教育の再編成に貢献。主著『新約におけるメシアの希望』 The Messianic Hope in the New Testament (1905) ,『歴史の精神的解釈』 The Spiritual Interpretation of History (16) 。
マシューズ
Matthews, Alfred Edward
[没]1960.7.25. ブッシーヒース
イギリスの俳優。父は人気が高かったクリスティ・ミンストレルのマシューズ兄弟の一人。愛称マティ。喜劇やファルスを得意とした。あたり役は『チャーリーの伯母さん』のジャック(1893),『真面目が大事』のアルジャノン(1910)。自伝『マティ』Matty(1953)がある。
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