デジタル大辞泉
「ヘーズ」の意味・読み・例文・類語
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ヘーズ
- ( Rutherford Birchard Hayes ラザフォード=バーチャード━ ) アメリカ合衆国第一九代大統領(在任一八七七‐八一)。南北戦争後、軍政のしかれていた南部諸州から連邦軍を撤退させ、寛大な政策を採った。(一八二二‐九三)
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ヘーズ
Hayes, Rutherford Birchard
[生]1822.10.4. オハイオ,デラウェア
[没]1893.1.17. オハイオ,フレモント
アメリカの政治家。第 19代大統領 (在任 1877~81) 。シンシナティの弁護士として逃亡奴隷事件の被告を弁護し,共和党に入党。 1865~67年連邦下院議員。 68~72,76~77年オハイオ州知事。 77年の大統領選挙戦に共和党候補として立ち,民主党の S.ティルデンと戦い,一般投票でも選挙人投票でもティルデンに敗れたが,4州での投票に疑義がもたれ,連邦議員と連邦最高裁判所判事から成る特別選挙委員会の調査の結果,選挙人投票 185対 184でヘーズの逆転当選が確定 (→ヘーズ=ティルデン妥協 ) 。 77年大統領に就任後ただちに南部に残っていた連邦軍を撤退させ,再建時代に終止符を打った。さらに南部の旧勢力の復活を認め南部人を連邦官職に任命するなど対南部宥和策をとったため,共和党保守派特に R.コンクリング上院議員と対立。 77年の鉄道ストライキには連邦軍を出動させて鎮圧。銀貨の発行を要求する西部に対しては東部の金貨派の側に立ち健全通貨政策を支持し,ブランド=アリソン法には拒否権を発動したが,議会で成立した。また中国人移民禁止法案にも拒否権を発動。 81年大統領退任後は教育事業,刑務所改善に尽した。
ヘーズ
Hayes, Helen
[生]1900.10.10. アメリカ,ワシントン
[没]1993.3.17. アメリカ,ニューヨーク
アメリカの女優。本名 Helen Hayes Brown。5歳のときから舞台に立ち,シェークスピア,E.オニール,T.ウィリアムズなどの作品に主演。小柄ながらも美貌と知的な演技によって人気を博した。 1951~53年アメリカ国民演劇およびアカデミー ANTA会長。ニューヨークのヘレン・ヘーズ劇場は彼女の舞台生活 50年を記念して命名されたもの。映画出演も多く,『マデロンの悲劇』でアカデミー主演女優賞 (1932) ,『大空港』でアカデミー助演女優賞 (70) を受賞した。自伝『喜びの贈り物』A Gift of Joy (1965) がある。
ヘーズ
Hayes, Carlton Joseph Huntley
[生]1882.5.16. ニューヨーク,アフトン
[没]1964.9.3. ニューヨーク,アフトン
アメリカの歴史学者。 1907年コロンビア大学卒業後,同大学で講師,助教授,教授となり 50年まで教鞭をとった。その間,42~45年スペイン駐在大使。近代ヨーロッパ史を専攻し,ナショナリズムの系譜を人道主義的,ジャコバン的,伝統的,自由主義的,全体主義的なものに分類し,ナショナリズムを未来の国際平和主義への道に方向づけることができると主張した。主著"Essays on Nationalism" (1926) ,"The Historical Evolution of Modern Nationalism" (48) 。
ヘーズ
Hays
アメリカ合衆国,カンザス州中部の町。 1865年に設立された。 20世紀に,油田の開発に伴って発展した。ビッグ・クリーク川に面し,コムギの集散地である。人口1万 7767 (1990) 。
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ヘーズ
Helen Hayes
生没年:1900-93
アメリカの女優。子役として舞台に立ち,長じてはG.B.ショーの《シーザーとクレオパトラ》のクレオパトラや《ベニスの商人》のポーシャ,《十二夜》のバイオラなどシェークスピア劇の女主人公を演じて,アメリカを代表する品格ある大女優となる。T.ウィリアムズの《ガラスの動物園》の母親役も有名。最大の当り役はロレンス・ハウスマンの《ビクトリア女王》の女主人公。夫は劇作家チャールズ・マッカーサーCharles MacArthur(1895-1956)。
執筆者:喜志 哲雄
ヘーズ
Rutherford Birchard Hayes
生没年:1822-93
アメリカ合衆国第19代大統領。在職1877-81年。オハイオ州生れの弁護士で,南北戦争に従軍した。1865-67年連邦下院議員。68-72年オハイオ州知事。76年の大統領選では共和党候補として民主党候補ティルデンと激しく争い少差で当選。77年南部から連邦軍を撤収することにより南部の自治権を復活させる一方,〈再建〉時代に終止符を打つ。財政政策では金本位制,健全通貨政策を採用。77年不況下の鉄道ストに対し連邦軍を派遣して鎮圧した。
執筆者:松田 武
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ヘーズ
米国の政治家。第19代大統領(1877年―1881年)。共和党。下院議員,オハイオ州知事を歴任。大統領として南北戦争後の処理に尽力。監視のため南部に駐留していた連邦軍を撤退させ,いわゆる南部再建時代に終止符を打った。
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ヘーズ
生年月日:1882年5月16日
アメリカの歴史学者
1964年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内のヘーズの言及
【霧】より
…(e)[スモッグ]smog 煙smokeと霧fogの混ざったもの。乾いた微細な粒子が大気中に浮遊して大気が白く濁ってみえる現象をヘーズhaze(煙霧ともいう)といい,煙とヘーズの混ざったものをスメーズsmazeという。
[霧の害]
霧は各種交通の障害となり,また,スモッグなどは健康にもよくないので,古くから霧を人工的に消そうとする試みが行われてきた。…
【大気汚染】より
…最近は多くの化学物質や重金属がエーロゾルを形成し,大気汚染への影響の面から重要視されている。 煙霧ヘーズhazeともいう。大気中でごく微細な乾燥した粒子が浮かび,視程障害を起こしたり,遠景を見えにくくしている現象。…
※「ヘーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」